教室長ブログ

テスト直し !【 大垣市 河村学習塾 】

こんにちは。河村学習塾波須校の園部です。今日は テスト直し の仕方について。

赤ペン記入は「わかったつもり」になるだけの間違った勉強法

問題集の間違えたところは赤ペンで答えを書き込む。こんな勉強の仕方をしている中学生が多いようです。多くの学校でも、そのように問題を解くように指導しているようです。

しかし、赤ペンで答えを書き込んでも、それはただ答えを写しただけですから、「わかったつもり」になるだけで、学習効果はほとんどありません。
 

中学生のための テスト直し 、3つのルール

まずは()埋め問題や一問一答形式の問題集を用意しましょう。そして、次の手順で問題集を解きます。

  1. 解答を見ながら、問題文を読んで答えを一通り言ってみる
  2. 解答を伏せて、問題集に書き込んで解く
  3. 答え合わせをして、間違い直しをする(間違っている問題にはチェック印だけをうち、答えを赤ペンで書き込まない)

問題集は一度解いてそれでおしまいというものではなく、問題集を解きながら学力を付けることが効果的な使い方です。そのためにも、まずは、答えを一通り言えるかどうか確かめてから解くようにしましょう。

そうすることで、できる問題がぐっと増えるはずです。これは自信にもつながりますし、その分、間違い直しも少なくて済むので、まさに一石二鳥の効率的な勉強法です。
 

テスト直し は、このように解き直しをしよう

テスト直し で大切なことは、どんな問題をなぜ間違えたのかをわかるようにして、次に同じような問題を解いたときに間違えないようにすることです。

■悪い間違い直しの例(答えしか書いてない)
(1).エ

このように答えしか書いてないようでは、何をどう間違えたのかさっぱりわかりません。ですから、間違い直しは次のようにやりましょう。

■良い間違い直しの例(問題文と答え、解説などが書いてある)
(1).次のア~エのうち、鎌倉幕府で将軍を補佐する役職は何か。
ア.守護 イ.老中 ウ.管領 エ.執権  
答えエ.執権(老中は江戸時代、管領は室町時代)

大切なことは、どんな問題をなぜ間違えたのかがわかることです。そのためには、問題文と答え、解説や注意事項などを書くことが大切です。

また、数学の場合は、式や解き方を図やイラストなどに表し、正しい手順で計算をしましょう。このとき、答えにたどり着くまでの過程がよくわかるように、途中の計算式を書くことが重要です。

地理の場合は、地名だけでなく、場所もわかるように地図を描いて、そこに書き込むようにしましょう。

英語の場合は、
彼女はテニスをしません。
She doesn’t play tennis.
(sheは三人称単数なので、don’tではなくdoesn’t)

と、英文だけでなく日本語訳や注意点も書くことようにしましょう。
 

間違い直しで、成績が上がるのか?

さて、間違い直しをするだけで、どうして成績が上がる(点数が取れるようになる)のでしょうか。これには学習心理学や脳科学の研究でわかっている、効果の高い勉強の仕方が関係しています。

その一つが「テスト効果」と呼ばれるアウトプットを重視した勉強法です。

「覚える」というと知識を頭に詰め込むというイメージが強いかもしれませんが、正確には、思い出せるようになることを意味します。ですから、問題を解いて(テストをして)思い出す練習をすることが、学習効果が高い勉強法だといえるのです。

テストが返却されたときに、試してみましょう。